パタゴニア・ハイキング旅行記


パタゴニアとはチリとアルジェンチンにまたがる南緯40度以南の氷床に覆われた土地の総称であるが予てからに興味があり、是非と思っていた。今回ユーラシア旅行社のギアナ高地の旅行がベネズエラのゼネストにより駄目になり同社の同時期のこの企画の催行決定が出ていましたので、参加を申し込んだところ最後の一名とのことで運良く参加出来ました。コースは地図の通りでした。

 
日程は16日間    

成田発 (機中泊)ニューヨーク経由ブエノスアイレス(1泊) ウスパラータ(1泊) サンチアゴ(1泊) プンタ・アレーナス(1泊) パイネ国立公園(2泊)カラファテ(1泊) チャルテン(2泊) カラファテ(1泊)  ウシュアイア(1泊) ブエノスアイレス(1泊) マイアミ、デトロイト経由(機中泊) 成田着              

 参加者は72歳を筆頭に60歳、50歳、40歳、30歳代とバランスの取れた構成の19名でした。       


 2月10日(月) 成田をノースウエスト便にてニューヨークへ11時間40分のフライト、JFK空港は深い雪化粧でした。まさにイラク危機真っ最中、厳しい   セキュリティチェック(上着は勿論、靴を脱がされる)を受け、アルゼンチン航空便にて11時間のフライト、ブエノスアイレスへ2月11日朝7:50に到着

 2月11日(火) ブエノスアイレスは夏(時差は12時間)日本は11日の午後7:50になる。到着時は大雨、しかしボカ地区への観光に向かうバスの移動中に小雨となり、カミニートの観光中は曇り、高温多湿ながら、市の中心部を車窓観光しながら、レコレータ墓地等を観光。

 2月12日(水) アルジェンチン航空国内便にて1時間50分のフライト、ワインで有名なメンドーサ市へ到着、市内を車窓観光しながらサンマルティン公園を散策した後、NORTONボデガ(ワイナリー)に到着、製造工程を見学後、はるかにアンデスの高峰をバックに広がるぶどう畑を見渡せるをサロンにてワインを試飲。途中の昼食を入れて3時間のバスのドライブでウスパラータに到着。

 2月13日(木) いよいよアンデス越え、アルジェンチンのサン・マルチン将軍がチリの独立支援のために越えたと云う同じ道を一路、プエンテ・デル・インカ(標高2790m,インカの橋の意味)へ、途中、ぺニテントウス山(4200m)の見える場所で写真休憩を採りながら11時15分頃到着、観光。付近のレストランにて昼食の後、アコンカグア(6959m,南北アメリカ大陸の最高峰、南半球でも最高峰)のビューポイントで写真撮影、国境を越えチリに入国。国境の湖、ポルティージョ湖畔のホテルで休憩の後、32曲がりの葛折の坂道を下り、チリの首都サンティアゴへ到着。

 2月14日(金) サンティアゴ国際空港から ランチリ航空便(チリ航空)にてプエルトモン経由(プエルトモン着陸30分程度前に機窓より多数の雪山と氷河が見えた)プンタ・アレーナスへ4時間20分のフライト、14:00到着、ホテルチェックイン、遅めの昼食、市内が一望できるブルノスの丘に登りマゼラン海峡をバックに広がる市街を眺め、 アルマナス広場を中心に市街を観光。

 2月15日(土) 8:00ホテルを出発、半砂漠のようなパンパの大草原(アルジェンチンの大草原をパンパと云う)を北西のマゼラン海峡に面するペンギンコロニーを観光。途中、ダチョウのような飛べない鳥、ニャンドゥー(現地名泣き声から)(学名ダーウイン・レア)や、パタゴニア狐を車窓から観察できた。 10:45コロニーを出発、途中獲物に群がる、コンドルを遠望しながら、50年ほど前に牧場主が焼いたと言う枯れ木の目立つ草原を北上、13:35頃、途中のエスタンシア(観光牧場)にてアサード(3ヶ月の子羊の丸焼き、5時間ほどかけて、焚き火で焼いたもの)で昼食。プエルト・ナターレスで給油の為、小休止の間、街を散策後北上しカスティージョ(Castillo)という名のエスタンシアを通過パイネ国立公園内に、目前グアナコの群れをバックに パイネ山塊の絶景を眺めながら、バスの向きによって変化する山容を満喫しつつ、大型バスの通れない橋を徒歩で渡りホテルの小型バスに乗り換え夕焼けのパイネの見えるグレイ湖畔のラゴ・グレイホテルに投宿。

 2月16日(日) 早朝グレイ湖畔からのグレイ氷河周辺の朝焼けの絶景を堪能。9:00ホテルを小型バスにて出発、橋を渡りにて大型バスに乗り換え、パイネとは”青”を意味する先住民の言葉通りのビューポイントでハイキングコースのルート説明を受け、出発地点の駐車場で下車、ハイキング開始。ここでは珍しい快晴に恵まれ(1週間前は雨と風で何も見えなかったとガイド)2時間ほどのハイキングで サルト・グランデの瀧を見ながらノルデンスクロ湖畔の小高い丘の目的地でパイネ山塊 の雄大な絶景を堪能。駐車場まで引き返しバスにてぺオエ湖畔のレストランにて昼食 午後はバスにて引き返し、グレイ湖畔のコースを、氷河のモレーン(堆石)で出来た堤の上の路なき路を小雨の中、 氷河の破片氷塊の側まで往復2時間ほどのハイキング。普段は30〜40mの台風並みの風があたりまえのコースだそうだが、幸いにも本日は風なし(2000mの山頂より氷河の上を冷風が吹き降ろす。冷蔵庫の蓋を開けた時と同じ現象)。添乗員が大きな氷片を持ち返りホテルの夕食時にそうめんを振舞い、メンバーの提供したウイスキーのオンザロックで乾杯。

 2月17日(月) 早朝6:00出発、ぺオエ湖畔でパイネ山塊の朝焼けを堪能。カスティージョの集落で小休止カンチャ・カレーラで国境を越え再びアルジェンチンへ、ひたすらパンパを北上4時間ほど走りカラファテの街に到着ホテルチェックイン、レストランにて昼食後、アルジェンチノ湖畔を回り3時間ほどでぺリト・モレノ氷河の展望台に到着。生憎の曇り空で最高とは云えないが氷河の崩落を目の当りにし轟音を聞くことが出来全員歓声を挙げた。2時間ほどの見物が短く感じ、明日の船上からの観光を楽しみに後ろ髪をひかれる思いでホテルに引き返す。

 2月18日(火) バスにて再びモレノ氷河へ、昨日の展望台の右手北側にあるレストランで11:30早めの昼食の後、歩いてクルーズ船の船着場へ。乗降客の挨拶が国際色豊、ボンジョルノ、ボンジュール、ハロー、ブエノスディアス、等々。テンぺノス水道上からの船上観光、快晴で波も無く早い時間のせいか大規模な崩落は見られなかったが、 白とブルーの氷河の色 を堪能、 数々の小崩落の音も聞きながら1時間のクルーズを終了。カラファテのホテルにて小休止の後、15:30出発ひたすらパンパを北上、途中ラ・レオナと言うカフェで休憩をとり、 2時間30分ほど走ったビエドマ湖の近くからセロ・トーレとフィッツロイの山容が逆光の中に遠望できた(ガイドの話ではこの辺から見えるのは1年間で3〜4日しかない、信じられない幸運だと云う) チャルテンへ近ずくにつれ山容も大きくなり写真撮影したかったが、逆光でいい写真は無理との添乗員の判断で休憩せず20:00チャルテンのホテルに到着。ホテルからフィッツロイは撮影できたが、危惧した通りセロ・トーレの山容はその後撮影できなっかった。

 2月19日(水) 早朝ホテルの側から黎明のフィッツロイの山頂の朝焼けを眺め、9:00ホテル出発、カプリ湖畔までのハイキング。30分ほど歩くとコース案内板のある登山口となり、南極ブナの林を登る。途中小1時間登った左手に岩山、右手にブエルタス河の流れと平原の展望が開ける。又小1時間登るとパト湖(Laguna de los patos ガチョウの湖の意)にでる。まさに幸運、珍しく快晴無風雲ひとつ無い湖面に映るフィッツロイの雄姿を堪能出来た。そこから多少登って山の全景の眺望地点を通過、約3時間で目的地のカプリ湖のキャンプ場に到着。湖畔で弁当、湖水の水は飲めるとのことで、粉末ジュースを溶いて飲んだ。朝には開いてなかった花々を愛でながら下山、バスが迎えに来るとのことだったが余裕があったのでホテルまで歩いた。

 2月20日(木) 8:30出発、バスにて途中のレストランにて弁当をピックアップ、登山口まで。9:00ハイキングスタート。今日の目的地はセロ・トーレの展望台、急な登坂の丘を越え、次の南極ブナの林を登ったところが目的地、まだまだ行けると脇の岩山の上へ約1時間30分で到着、残念ながら曇り、本命のセロ・トーレ(3102m)は厚い雲の中、脇のセロ・ソロ(2121mクライマーの氷河へのアタックが遠望され双眼鏡で確認)と裾の氷河や川の流れが見えるだけでした。添乗員の気遣いのおにぎりを1個ずつ糊付きで頂き、弁当を食べて下山、ホテルにて着替え14:00出発一路カラファテへ、未舗装の砂利道でガウチョに追われる羊の群れにさえぎられたりしながら引き返す途中、跳ね石でフュエルフイルターの部品を破損、パンパの真っ只中でバスがエンコ、連絡方法が無く、往来が少なく20分程修理を試みるが駄目、やっと通り縋りの4WDに連絡を頼んだり、遠くで道路工事をしていた重機に歩いて頼みに行き引き掛けが出来ないかを試みるが2度もワイヤーが切れて駄目、3時間半した頃修理工が部品を持参交換して無事出発、往路に立ち寄ったラ・レオナと言うカフェで休憩をとり22:00、4時間遅れでカラファテのホテルに到着。

 2月21日(金) 10:30ホテル出発、12:18 カラファテの空港から国内便にてウシュアイアへ 13:30到着。しかしメンバーの1人のトランクの積残しのトラブルで時間がかかり15:30頃レストランにて遅い昼食、その足で近くの 世界の果て博物館を見学、ホテルへチェックイン。シャトルバスにて街に出て各自自由行動、散策後、ホテルにて会食。

 2月22日(土) ウシュアイアのピア港から40人乗りの遊覧船でビーグル水道のクルーズへ。普段は風が強く波が荒れることで有名な海峡が。嘘の様な凪幸運もここに極まれりの感あり、美しいウシュアイアの裏に広がる山と氷河を堪能しながら、灯台の島、オタリアのコロニーウミウの島南極フナバト、トウゾクカモメ、マゼランフナガモ、南極トキ、南極ツバメ等いろいろの海鳥を観察、途中の島に上陸、古代原住民の貝塚や植物を観測。2時間半ほどのクルーズを楽しみました。上陸、昼食後 フェゴ国立公園へ、ユンセナーダ・ベイを散策、特有の植物をガイドの解説で見学、ロカ湖畔にてビーバーのかじり跡、ビーバーダムを観察。ラパタイア湾でパンアメリカンハイウエイ(アラスカより17,848Km)の終点で記念撮影をして今回のパタゴニア旅行を締めくくった。19:54国内便にてブエノスアイレスへ3時間半のフライト真夜中にホテルに到着。

 2月23日(日) ブエノスアイレスで終日自由行動、私は1人で10日にバスの車窓観光に終わった市中心部      を見物しました。しかし1人歩きは禁物2回も汚物親切泥棒(背中にケチャップやソース等の汚物をかけ親切を装って隙をみて品物を盗む)に被害を受け、ホテルに帰って洗濯、入浴をするハメになりました。グループで3名が被害を受けましたが、衣類を汚されただけで、盗難の被害はありませんでした。19:00ホテル出発国際便にてマイアミまで8時間40分のフライト。 

 2月24日(月) マイアミ〜デトロイト3時間10分。デトロイト〜成田13時間30分のフライト、日付変更線を越えて

 25日(火)17:25到着。マイアミ、デトロイト共にそのまま乗り換えのトランジット、待ち時間を含めブエノスアイレスのホテルを出てから34時間25分の長旅でした。これだから南米は遠い。


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